発酵分解もみがら・今と昔の間を繋ぐ古くて新しい資料

 

 

      もみ殻発酵法の特許と技術の概要

                  バイオマスもみがら研究会

        2007年当時の資料を整理し直し、まとめました

 

 【特許の概要】

【出願日】平成19年11月26日(2007.11.26)
【出願番号】特願2007-331027(P2007-331027)
      特許取得番号が見当たりません、後で追加します。
 

下水道法に基づいて活性汚泥処理及び殺菌処理され、下水処理施設から排出される下水処理水に、 アミラーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、リパーゼ及び酵母と木材腐朽菌からなる混合物を添加し、 曝気を行ってなることを特徴とする有機物の発酵・分解促進用の酵素液。 

◎ 酵素液にイネ科植物を浸漬し、イネ科植物を発酵・分解させる

◎ 前記もみ殻を前記酵素液から引き上げた後、水分を50~60重量%に調整し、米糠と、アミラーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、リパーゼ及び酵母からなる混合物を添加し、50℃前後に達するまで、発酵促進機で撹拌する。 (上記の工程をスキップすることが可能かどうかの実証実験を行う)

◎ 次に堆積し、中心温度50℃前後に達温したとき、切り返しを行う。

◎ 前記もみ殻100重量部に対して、前記米糠30重量%、前記混合物
 5重量%添加する。

 

外表皮には多量のケイ酸が蓄積し、さらにこれらをクチクラ膜が覆って強固な外壁を形成している。

ために土壌中の微生物に分解され難く、堆肥として利用するためには数年を要する。

 

【製造された発酵もみ殻の利用法】

① 土壌改良材

  → 生産者への還元、市民への販売 → 圃場へ施用

② 家畜舎の敷料

  → 定期的に回収して、窒素分調製と発酵操作・切り返し

  → リン酸、ケイ酸の多い、バランスの良い有機質肥料となる

 

  → 販売

③ 家畜糞処理

  → 発酵もみ殻と混合して、窒素分調製と発酵操作を行う

  → リン酸、ケイ酸の多い、バランスの良い有機質肥料となる

  → 販売 (千葉県睦沢町の例があります)

④ 植物系有機物残さ処理

  → 発酵もみ殻と混合して人工土の再生、廃菌床などの堆肥化、

   有機質肥料の生産

 

【この技術によって製造された「発酵もみ殻」の機能と特徴】

a)土壌改良・生育促進・品質向上効果

  単独または腐葉土などの有機物とともに施用することにより、団粒構造の

    形成が促進されます。

  この結果、土壌の保肥力・保水力が増加し、作物の根圏形成が容易になるた 

  めに、健康な野菜の生産が可能となります。

  また、作物の病害抵抗性が高まるとともに、糖度上昇効果等、品質向上効果

  が期待出来ます (イチゴ、トマト、 トウモロコシ、 ナガイモ、 ホウレン

  ソウ、 ニンジン、 サツマイモで確認)

b)鶏糞や牛糞などの家畜糞尿と混合して醗酵させることによって、高性能な

  有機質肥料として使用できます。

  酪農業の分野では、発酵もみ殻を敷料に用いることによって、乳房炎リスク 

  の減少が期待でき、糞尿とともに発酵処理を行うことによって、より高性能

  な有機肥料となります。

  この肥料は、飼料作物栽培圃場への還元することによって、高品質な飼料作

  物の生産が出来ます。

  また、高性能な有機質肥料として販売することが出来ます。

C)未利用有機資源(生ゴミ等)の高性能な分解処理剤として利用できます。

1)食品残渣・生ゴミの堆肥化:(茨城県東海村と茨城大学との共同研究で実証

  済み)生ゴミ100に対して、30~50%の醗酵もみがらを加えて撹拌・醗

  酵処理をすることにより、醗酵もみ殻の効果を生かした堆肥とすることが

  できます

 → 資源ゴミの有効利用によって、価格の安い有機肥料が可能となり、生産者

   の負担軽減と環境に優しい循環型社会に貢献します。

 

2)植物質有機資源の堆肥化

  葉片や細かに切断してチップ化した枝や茎なども、発酵もみ殻を混合処理

  することによって、堆肥化することが出来ます。

 → 森林管理作業の際に排出される枝・灌木類の堆肥化による資源の有効利用

 → 価格の安い有機肥料として生産者に貢献

 → カーボン・ニュートラルへの貢献

3)キノコ栽培後の廃菌床の高性能堆肥化

 → キノコ生産の現場では、膨大な量の廃菌床が排出されますが、発酵もみ殻

  で処理することによって、腐食質の多い高性能な有機資材とすることが可 

 

  能です。

 

               2018年10月30日 再構成 責任:藤田哲史